イワガキとは

イワガキの写真 北海道を除く各地の潮間帯下にすむ大きく厚手のカキ。殻は長楕円形で右殻はふくらみが弱い。

 平成4年に日本で初めて隠岐郡西ノ島町で人工採苗による養殖が開始されました。マガキと比較し、非常に大型で一口では食べきれない大きさと独特の香気で愛好者が増えています。

 現在では、イワガキが島根県地域特産物として知られるようになりましたが、平成4 年に日本で初めて隠岐郡西 ノ島町で人工採苗による養殖が開始されました。

 養殖開始から商品となるまでに3 年程度掛かりますが、1 個300g 位のイワガキの身は60g 前後で、一口では食べきれない大きさと独特の香気で愛好者が増えています。

 島根県のイ ワガキは主に隠岐島の島前地域で養殖されており、衛生管理や出荷管理に万全を期し、「隠岐のイワガキ」として販 売されています。

種苗生産

 種苗生産は6月に始まり10月ごろまで数回行います。

 採卵は親貝を解剖し、精巣と卵巣を取り出し受精させます。イワガキの卵は非常に小さく数十ミクロンしかありません。

 イワガキは受精すると6~7時間で浮遊を開始し、13時間程度で殻の形成が開始されます。殻の形成が始まり20時間程度経過すると幼生の形状がD型になります。

 日齢20日程度で浮遊生活期を終えて着底しようとします。この時にホタテ殻を水槽に入れ、ホタテ殻に稚貝を付着させます。

 数週間海面で飼育を行い、ある程度成長したら出荷をおこないます。

イワガキの生産フロー

イワガキの生産フロー