マダイ
マダイとは
マダイは北海道以南の日本各地の水深200mまでの海域に生息しています。島根県では主に底引き網や定置網、釣りで漁獲されます。
沿岸のやや深い岩礁のまわりにすむ海水魚。全長は普通50~60cmであるが、1mを越えるものもいる。肉食性で甲殻類をこのんで食べる。産卵期の4~6月になると、岸に近い浅い海や内湾にあつまる。
海水魚の王として賞味され、重要水産物の一つである。島根県では主に底き網や定置網、釣りで漁獲されます。刺身、塩焼き、吸い物など色々な料理に利用されています。
出雲神話と鯛
出雲の国造りをした大国主命の息子の事代主命は魚釣りが好きで、島根県の美保関で釣りをしたと言われています。
事代主命はその後漁業、商売の神様である恵比寿さまとして庶民信仰を集めるようになりますが、現在にいたるまで祝い事に鯛が欠かせないのは恵比寿信仰の影響であり、その恵比寿さまのルーツは島根県出雲地方にあるのです。
【美保神社】
全国に3385社あるえびす社の総本社で、島根県の東部、八束郡美保関町に位置しています。
【えびす様の掛け軸】
美保神社に奉納されている掛け軸。右はお后神の三穂津姫大神。
種苗生産
島根県沿岸では、マダイは4~5月に産卵します。当センターでは5月に採卵をおこないます。卵は2~3日で孵化し、日齢3日くらいで口が開き、餌を食べ始めます。
採卵後、日齢50日程度(全長25)まで飼育します。マダイの場合、孵化後全長10mm程度までを仔魚期と言い、この時期は鰭が形成されておらず、体色も透明です。
餌は主にワムシというプランクトンを食べます。稚魚期になると各種鰭が形成され、体表面には黒い点(黒色素胞)が集まり5本の横じまが現れます。体高が増え、タイらしい体型になります。
全長70mm以上に達したものを放流します。
マダイの生産フロー