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ヒラメの種苗生産を開始しました。

ご挨拶遅れましたが、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

 

さて、表題の通りになりますが、ヒラメの種苗生産を開始致しました。

本年1月中旬より、ヒラメ親魚から採卵を行い八角100t水槽3面へ受精卵を仕込みました。

下写真は、採卵の様子になります。

採卵

 

ヒラメ親魚の養成水槽から、サイフォンホースを使用し、浮上卵を採卵用のネットに集めました。

採卵ネットに集めた卵をさらに200ℓのパンライトに移し、再浮上したものを種苗生産用に使用します。

 

浮上卵

浮上卵2

上は再浮上の様子です。

水面近くの粒がすべて受精卵です。

 

100t水槽3面へ約およそ850gずつ収容しました。

850gの場合、1水槽当たり約127万尾になる計算で収容されたことになります。

7番水槽

 

最初に卵を収容した7番水槽にはナンノクロロプシスをすでに添加し、水質の安定化を図っています。

写真では7番水槽のみの添加ですが、現在は6番水槽にも添加を行いました。

7番水槽のヒラメ種苗は既に口が形成され、ワムシを捕食できる段階に入りました。

現在は日齢で7日経過している状態です。

ヒラメ種苗

 魚体も非常に綺麗で現状安定した生産が出来ています。

 

一方で初期飼料として使用するS型ワムシですが、培養槽を4水槽、回収槽を2水槽立ち上げた形式で、粗放連続培養を行っています。

現在およそ300個体/ccの密度になっています。

こちらの培養も順調に進んでおります。

ワムシ培養槽

 

今後は夜間計数を行い、収容されているヒラメ種苗の正確な密度と孵化率を算出する予定です。

孵化率が低い場合など、状況によっては新たに50t水槽を立ち上げ卵を収容します。

 

 

栽培漁業センター   大西